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第80回ベネチア映画祭レポート①


第80回目を迎えるベネチア映画祭が開催中です。
本来なら、節目の年は通常よりも華やかなプログラムになるところですが、折りしも5月からアメリカで続いている映画俳優たちのストライキの影響が大きく、
アメリカ映画の場合キャストなし、監督やプロデューサーのみがベネチアに来訪という状況。

審査員長の『ラ・ラ・ランド』のデミアン・チャゼル監督は、オープニングの記者会見のときには全米俳優協会の支持を表明するTシャツを着て出席していました。


ベッソンは子供たちが駆けつけてベッソン・ファミリー結集でした!ジュリアン・シュナベル監督も子供たちがあつまって結集していました。今年はそういう年なのか・・・こういう光景は珍しい。

コンペティションの作品自体は、ソフィア・コッポラ、ブラッドリー・クーパー、マイケル・マン、リュック・ベッソン、ヨルゴス・ランティモスなど
大御所監督がずらりと並んでいて、
日本からは濱口竜介監督の『悪は存在しない』も選出されているので、日本的にも非常に気になるところ。
濱口監督は『ドライブマイカー』でご一緒させていただいたので、またご一緒できるのがとても楽しみです。

biennale di venezia, ベネチア映画祭、 アダムドライバー
そのなかでベネチア入りしているアダム・ドライバーやマッズ・ミケルセンに会場が沸いています。



映画祭は映画の祭典。

国際映画祭、という以上インターナショナルな映画人が集う場所であるはずなのに
豪華キャストが不在となるとこんなにも寂しくなるのだ・・・ということを目の当たりにしながら、
いまここにいる人々を写真に残そう!と
それでも結構いっぱいなスケジュールのなか、
フォトコール会場、赤絨毯、船着場などなどをイタリアの暑い日差しの下で駆け回りながら日々格闘中です。

そう、写真撮影は結構な体力仕事なのです。



(若)

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