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カンヌ映画祭2021リポート〜オープニング

カンヌ映画祭第74回目のオープニング

カンヌ映画祭が始まりました。
実に2年ぶりの開催となりました。

今回は74回目で、私が最初にこの映画祭に参加したのは第49回目でしたので、今回が25回目となります。
そんなに長い間、赤絨毯に立ってきたというのも不思議な気がしますが、
それ以上に、毎年あるのが当然だったものがなくなった時のショック、
そしてまたここに戻ってくることができたことの喜び。
そんなものが色々、混じりながら、今回は赤絨毯に立っています。

懐かしい顔ぶれが、あちらこちらにいて、
「Salut!」とか「Hi !」とか、色々な言葉でみんなと久しぶりの挨拶をし、
今ここに、みんながいてくれてよかった、
と挨拶のたびに思います。

それと同時に、フィルムマーケットがないので参加者が少ないし、
プロデューサーだの、バイヤーだの、色々な人々が交差している感じはなく、
メイン会場にいる人たちはジャーナリストやカメラマンばかりです。

そして今年は7月の開催となったために、
コート・ダジュールでバカンスを過ごそうという人たちがたくさんいて、
街の雰囲気はやっぱり夏休み感で溢れている・・・という状況。

そんな中、オープニングにはレオス・カラックスの「Annette」。
私がとにかく大好きすぎる俳優、アダム・ドライバーも現れて、
こういうことがあるからやっぱり映画祭はたのしすぎる・・・!と
テンションが上がったままスタートしました。

第74回目カンヌ映画祭オープニング風景。審査員長はスパイク・リー。
今回の審査員長はスパイク・リー。濃いピンクのスーツにお揃いのサングラスがおしゃれ!カメラマンにいつもサービス満点のスパイクはとても人気です。

74回目のカンヌ映画祭のオープニングはレオス・カラックスの作品。
アダム・ドライバー、監督のレオス・カラックス、マリオン・コティヤール。
カンヌのオープニングと同時にフランスでは映画館での上映も始まりました。早く観たい!

カンヌ映画祭のオープニング風景。レオス・カラックスの「アネット」

プレス・ルームのビデオスクリーンには主演二人がバイクに乗って夜の闇を突き進みながら、美しいデュエットのメロディーが流れているシーンが何回も紹介されていて、それを観ながら仕事をしていますが、果てしなくかっこよい・・・
『ポンヌフの恋人』の時から、ずっとレオスは大好きな監督です。2012年の『ホーリー・モーターズ』もものすごく好きでした。

でも、個人的な思い出としては、ある時パリの地下鉄1番線に乗っていたら、
小さなワンコを連れている人がいて、
可愛いワンコだなと思ってふと飼い主を見たらレオスだった・・・ということがありました。
パリでは、こんな人も気軽に地下鉄に乗っちゃうんだな、という。

アダム・ドライバー

こちらは上映前のフォトコールにて。

色々なゲストがリストに連なっています!
リポート楽しみにしていてくださいね〜

(若)

All photo by Kazuko Wakayama
*無許可の写真の転載を禁じます。

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