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カンヌ映画祭2021リポート〜3

映画祭は、あっという間に佳境を迎え、
そして明日にはクロージングセレモニーを控えています。

長いようで、短いような、映画祭。
今年は去年の1年の空白を超えて、
久々に行われた、国際的な大きなイベントという意味もありました。

色々な映画人やスターたちがカンヌまでやっては来ましたが、
よく考えてみれば、
いつもよりスターの数は少なかったと思うし、
ビル・マーレーやマチュー・アマルリック、ティルダ・スウィントンなど、同じ人がなんどもなんども違う作品に出ていたり、
映画祭の最後の数日間はフランス映画ばっかりだったという声も出ていました。

各国の友人ジャーナリストと話してみましたが、
イギリスから来たジャーナリストはいつもと比べたら断然少なかったそうだし、
北欧からも、常連ジャーナリストでも来なかった人がたくさんいたとのこと。

7月に開かれた映画祭ということで、
暑い暑いと言いながら、帽子に、サングラスに黒いマスク(なんとカメラマンは昼も夜も黒のみという制約までありました)という出で立ちで、
よく倒れずにここまで乗り切れました・・・と自分でも驚くくらい、
過酷な環境下での撮影でした。

革命記念日の夜に、所属しているフランスの通信社の夕食会があり、
そこでサプライズのバースデーケーキを出してもらったのも、
たいへん嬉しく、
心に残る瞬間となりました。
カンヌ映画祭が5月のままだったら
一生こんなことは経験することはなかったでしょう・・・

カンヌ映画祭にて。
『Bac Nord 』のジル・ルルーシュとアデル・エグザルホプロス。

苦労しながら撮影し、
フランスの通信社にせっせと配信したなかから、
赤絨毯風景の一部をご紹介します。

ショーン・ペン、カンヌにて。
『Flag Day 』のショーン・ペン。存在感が半端ないです。

アシア・アルジェント
ガスパー・ノエ作品に出演している父のダリオ・アルジェントと一緒に、赤絨毯に登場したアシア・アルジェント。

ティモテ・シャラメとエイドリアン・ブロディ
ウェス・アンダーソンの『The French Dispatch』の豪華キャストの中で、ティモテ・シャラメル(左)とエイドリアン・ブロディーが赤絨毯で弾けていました・・・




オフィシャル・フォトグラファーを務めさせていただいた、濱口竜介監督作品『ドライブ・マイ・カー』の正式上映。
三浦透子さん、濱口監督、霧島れいかさん、台湾のソニア・ユアンさん。
午後3時の赤絨毯、焦げそうでした・・・

この作品、評判が良いので、何か賞に絡みそうな気がします。
明日の授賞式が楽しみです。

(若)


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