「CUT」7月号の、カンヌ映画祭まとめの記事に写真を載せて頂きました。
パリ在住22年の、佐藤久理子さんの記事。撮影は若山です。
今回のおもな登場人物がダイジェスト的に見られる見開きのページ。
この写真は、最終日に振り返りながら、やはり今回の映画祭ではこれは必要ですね〜とかいいながら、セレクトしています。
ちなみに左下はデビッド・リンチ監督と、カイル・マクラクラン。
ツイン・ピークスが懐かしい方にはとても嬉しい写真。カイルが、いまでもあのままなところがいいですよね。
そしてあちらこちらに盾のようなものを持っているのは授賞式のあとのフォトコールの写真。
カンヌの小高い丘の向こう側にちょうど夕日が沈む時間に、オレンジ色の光を受けながら行われるフォトコールです。
期間中ずっと、眩しくじりじりと照りつける日差しのなか、白いテントのなかで熱く行われるのに対して、こちらはなんだか哀愁のこもった時間。
映画祭は、やはり「お祭り」ですね。
有名人が集まる、という側面もあることはあるのですが、世界最高峰の監督たちのもとに集まった、世界最高の実力のある俳優たちがいて、プロデューサーがいて、そこにファンがいて、カメラマンがいて、観光客がいて。
国際映画祭となれば欧米だけではなく、世界各地からの映画が集められ、そこには日本の映画人の姿もあります。
そのことにわたしは少なからずの感動を覚え、フォトグラファーとしてでも、このお祭りの一旦を担う役割があってほんとうによかったと毎回思うのです。
そして、特に今年はセキュリティーが本当に厳しかった。
ヘリポートから見張っている、という話を聞いたり、沿道には車よけになりそうな巨大な植木鉢が配置されていたり、ものものしい装備の警官たちをみたりしましたが、大きな騒ぎもなく無事に過ごすことができました。
そのことを、だれもがほっとしていることと思います。
CUTの7月号、発売中です〜
by 若