Photo Studio
今年も続々と大物が登場、後半も大いに盛り上がっています。
『ドント・ウォリー・ダーリン』でワン・ダイレクションのハリー・スタイルズが現れ、前半のティモテ・シャラメの人気をうわまるのではないかと思うほどの観衆。
正式会場正面は熱狂的なファンに埋め尽くされていました。いままで見てきたファン層とはちょっと違った印象で、新しい世代が多かったような。
映画祭もあたらしい局面を切り拓けたのではないでしょうか。
映画評でいうとジャーナリストからの評判の高い『THE SON』にはヒュー・ジャックマンとローラ・ダーンが。ベテランの人気を感じました。
そして、日本からのコンペ作品『LOVE LIFE』(深田晃司監督)では、矢野顕子の曲『LOVE LIFE』が美しく響くなか、日本から木村文乃と砂田アトムさんが赤絨毯を歩きました。
正式上映後には満場の拍手喝采を受けて嬉しそうでした。
家族の姿を描きながら、「ひとはみな孤独」ということをテーマとして語りたいという深田監督。
作品を観たヨーロッパのジャーナリストたちから、わたしもいろいろ質問攻めにあいました。シネフィルらしい深田監督の世界観を感じることのできる映画です。
YOUTUBEで臨場感のある動画が載っていました。
https://m.youtube.com/watch?v=o1al7rA0S6E
木村文乃さん、笑顔があまりに輝いていたのでイタリア観衆のなかから「エクストラ・カリーニ!(超かわいい!)」という声が聞こえてきました!映画のなかの静かで強い姿とはまったく違っていて、新鮮でした。
こちらの作品でもオフィシャルフォトグラファーをさせていただき、とても近くから日本の作品を見守ることができて光栄でした。
それから、後半の最後で『BLONDE』のプロデューサーとしてブラッド・ピットも赤絨毯に登場。
フォトコールや記者会見には姿を見せなかっただけに、いきなり現れたブラッド・ピットにみんな大喜びでした!
サングラスをしていても表情がよくわかるというのがブラッド。一枚一枚の写真で表情が違って、撮影も楽しい。有無をいわせず大御所です。
フランスの通信社に写真を提供しているので、今年は船着場での撮影にもたくさん挑み、かなり日に焼けて日毎に朝黒くなってしまいましたが・・・とにかく朝から深夜まで映画祭のすべてを追いかける毎日でした。
忙しいからこそ、充実した映画祭でした。
さあ、ベネチアを出て、パリそれからドバイを経由して飛行機を2回も乗り換えて日本に向かいます。
Written by Kazuko Wakayama
Photo by Kazuko Wakayama
(CAPLEVILLE) 2022年9月10日 14:45
< ヴェネツィア国際映画祭レポート① | 一覧へ戻る | 【瓦版コラム】PHOTO de CAPLEVILLE - December 2022 >