アンティーク着物姿の姉妹、かえでさんとみさきさん。
谷中、根津、千駄木界隈でいま開催中の芸工展のイベントで「谷中のちいさなアトリエ」さんによる着付です。
こちらの着物をきて谷中の町並みをそぞろ歩き。
普通の着物だって、谷中散策にはちょっとすてきですが、レトロきものをこどもが着ているっていうことになったら、みんな一瞬二度見してしまいます・・・
着付したあと、アトリエの入り口で。
楽しそう。
そして目指したのは、日暮里駅ちかくの湿板写真館、「ライトアンドプレイス」。
こちらはケープルヴィルではないんですよ。
かえでさんの後ろにある大きなカメラにお気付きですか?こちらのカメラも着物よりもずっとずっとアンティーク。
この大型カメラで特別な写真を撮るべく、こちらの写真館にお邪魔しました。
ケープルヴィルのモデル撮影でおなじみのかえでさんは、ちっとも緊張していないような感じ。
みさきさんも、先日の13詣りの撮影のときとは雰囲気がぜんぜん違いますね。
そしてできあがったのが、このガラス写真。
坂本龍馬の時代につかわれたという、ガラス板に焼き付けられた写真なのです。
英語ではコロディオン・プロセスというもの。
アメリカの美大の写真史の授業で学びました・・・19世紀の写真史ですよ?
それがいまこのデジタル時代によみがえって、谷中にそんなものがあるなんて、写真を学んだものにとってはなかなか信じがたいハナシです。
フィルムを使った銀塩写真だってもうレトロと呼ばれるこの時代に、湿板写真があるなんて。
パリの写真美術館の、照明を落した室内で最初の写真技術「ダゲレオタイプ」の横で見たあの湿板写真・・・
ということで、ケープルヴィルを出て、見学のためと興味本位で、こちらの企画に参加させて頂いたのでした。
* * *
でも、みなさんお気付きだとおもいますが、こちらはモノクロ。
そういう時代なんです。
そして、唯一一枚、世界にたった一枚のガラス写真を作るための撮影なんです。
この桐の箱に入った一枚を撮るための。
すごいですよね・・・
感動しました。
* * *
でも、わたしはもっていたカメラを使うことに抵抗しきれず、パチパチと横でデジタルカメラで撮らせていただいていたのでした。
本能には逆らえなかったです・・・
湿板写真にご興味のある方は「ライトアンドプレイス」の和田さんにぜひ直接ご連絡くださいませ!
by 若