是枝監督の『万引き家族』がパルムドールを受賞しました。
この写真は、授賞式すぐ後の、記者会見前のものなのですが本当に嬉しそう・・・
確かに是枝監督は今回注目されていましたが、まさか21年ぶりの日本の作品のパルムドール受賞になるとは・・!!
まさに快挙ですね。
これから、今後長い間是枝監督は映画史に残り、そしてこれからも今まで以上に、
素晴らしい作品を私たちの元に届けてくれることと思います!
その他の受賞作品としては、
スパイク・リーの『Blackkklansman』がグランプリに。
アメリカ陣が比較的少なかった今年のコンペ作品の中で、スパイクのエネルギーとフォトグラファーへの惜しみないサービスが際立っていました!
そして作品の方も、
黒人と白人、という人種の差を超えて人と人との繋がりを、力強く、そして面白おかしくも感動的に見せてくれる秀作でした!シナリオもよかったと思いますが、役者がよかった!
ユダヤ系の白人刑事を演じるアダム・ドライバーがかっこよすぎました・・・
前日に、インターナショナルな友人ジャーナリストたちの食事会で
下馬評が高いのはどれかしらという話題になった時に、
ポーランドの『COLD WAR』がみんな一致しての一押しだったのですが、
こちらの方も監督賞を受賞。
モノクロで戦後冷戦の東ヨーロッパと西ヨーロッパの間を行き来しながら、人生の舵を取っていく男女の恋愛の話で、
心をうつ秀作。こちらも、受賞に納得です。
審査員長のケイト・ブランシェットは、受賞記者会見で「Invisible people (表に出てこない人々)」に焦点を当てたと語っていましたが、
繊細なテーマを扱った作品が賞を手にする結果となりました。
他に、審査員賞はナディーヌ・ルバキの『CAPHARNAUM』
主演男優賞にイタリア『DOGMAN』のマルチェロ・フォンテ。
主演女優賞にはロシア『AYKA』のサマル・イェスリヤモヴァに。
ジャン=リュック・ゴダールにも特別パルムドール賞が贈られました。
約2週間続いた映画祭のコンペ作品、今回は日本にはほとんどが全て配給が決まったとのこと。
日本公開になったら、今回見られなかった作品も、いち早く見たいものです。
(若)