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パリ&カンヌ便り〜パリVol.4

カンヌからこちらの新幹線TGVで5時間もかけてパリまで戻ってきました。
飛行機で移動すれば1時間の距離なのですが、何しろ機材が重すぎて(20キロくらいあると思います・・・)国内線だとエクストラチャージを取られてしまうので、わざわざ列車の旅を選んでいます。

パリに戻ってくると、肌寒いのですが、その気候が私にはかえって落ち着きます。

カンヌは日差しも明るくて素敵な場所なのですがどうにも私には眩しすぎて、長年(18年です)住んだパリの暗さの方がどうもしっくりいくみたいです。

1日しかいないパリでは、ケープルヴィルのカフェと写真館のために買い付けしなくてはいけないもののリストが山ほど。
貴重な情報源となる雑誌はもちろん、買いたい本もあるし、本やさんも必ずチェックします。


最近シャンゼリゼにできた、Bonpoint (ボンポワン)のショップ。シックでパリらしい子供服がたくさん。

そしてその合間を縫って友人とランチ。
今流行りのレストランの感じもチェックします。


Botanique Restaurant にて。おしゃれな下町、11区のOberkampf(オーベルカンフ)にあります。


ランチセットのデザート。レベル高いですよね・・・割とカジュアルなレストランなのに。

そのあとも大慌てで買い付けを続け、夕方は友人と11区の行きつけのビストロ、La Renaissance で待ち合わせ。

途中で偶然映画監督で漫画家のマルジャン・サトラピにすれ違い、思わず声をかけたら、ちゃんと覚えてくれていました!(ほっ。)取材で最後に会ったのはもう4年前のことですが、マルジャンヌもこのビストロが行きつけで、意気投合したのでした。

11区は私がかつて住んでいた懐かしい場所ではあるのですが、それは、去年の暮れに一連の銃撃事件のあった場所でもあります。
どうしても、あの時どうしてた、という話になります。
友人のバンジャマンはミュージシャンなので、あの夜、あのコンサートホール「バタクラン」で働いていた知り合いを3人亡くしているし、何よりも、バンジャマンのバンドのドラマーは流れ弾に当たって片手が砕けてしまって今もリハビリ中だそう。

実は、先日カンヌ映画祭でカメラマンの友人に、「元気だった?」と聞いたら「あの襲撃のコンサートが・・・」という返事。その彼もあの夜、あの凄まじい事態の中から生き延びたうちの一人でした。

結局、パリで起きたあの凄まじい悲劇は、私の周りの友人たちに直接的にもまたは間接的にも、多かれすくなれ、人生観を変える出来事だったのでした。

パリ、も内側から何かが変わったのだと思います。誰しもが、今、生きている、ということを前向きに肯定的に捉えて進もうとしている気がします。


ミュージシャンのバンジャマンからパティー・スミスの本(!)と最新録音のCDをもらいました!嬉しい。。

短いパリでの1日ですが、充実した1日を過ごすことができました。
買い付けも、たくさんできました!

写真館にも、カフェにも、新しいオブジェなどが入手できました。その内容はまた今度おしらせしますね。楽しみにしていてください。

(若)




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